ラテンダンスの時代別ヒット曲 サルサ・バチャータ・キゾンバ・タンゴ

目次
ラテンダンスの曲を時代ごとに追うと、サルサは1970年代のニューヨーク、バチャータは1990年代と2000年代のヒット、キゾンバはアンゴラとズークの流れ、タンゴは1935〜1952年ごろの黄金時代が、よく知られた節目とされています。この記事では、曲名・アーティスト・年を出典で確かめられた曲だけを、ダンスごとに紹介します。確かめられなかった曲は載せていません。
この記事について
書いているのは、札幌在住のアラフィフです。2019年に駐在先のベトナム・ホーチミンでサルサとバチャータに出会い、今も踊っています。上手ではなく、先生でもありません。曲の紹介は、出典で確かめた範囲に限り、わたし自身の好みや思い出は書いていません。
歌詞は引用していません。曲は、お使いの音楽サービスなどで、曲名とアーティスト名から探してください。
曲選びで知っておきたいこと
ダンスのパーティでよくかかる曲かどうかは、会やDJによって違います。この記事の曲は「その時代を代表するとされる曲」で、パーティでかかるとは限りません。踊りやすさの感じ方にも、個人差があります。
サルサ:どんな時代の曲がある?
サルサは、1970年代のニューヨークのレーベル「ファニア」の時代に大きく広がったとされます。その後、1980年代に恋愛をテーマにした「サルサ・ロマンティカ」の人気が出た、と説明されています。
| 時代 | 曲名 | アーティスト | 年 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1970年代 | Mi Gente | エクトル・ラボー | 1975年 | 初のソロアルバム『La Voz』に収録。ウィリー・コロンが編曲。 |
| 1970年代 | Quimbara | ジョニー・パチェーコ&セリア・クルース | 1970年代 | セリア・クルースの決まり文句「アスーカル」でも知られる。 |
| 1970年代 | Pedro Navaja | ルベン・ブラデス&ウィリー・コロン | 1978年のアルバム『Siembra』に収録 | 物語仕立ての曲。『Siembra』はファニアで最も売れたアルバムのひとつとされる。 |
| 1980年代 | Qué Locura Enamorarme de Ti | エディ・サンティアゴ | 1980年代 | 「サルサ・ロマンティカの王」と呼ばれる歌手の代表曲のひとつ。 |
| 1980年代 | Cali Pachanguero | グルーポ・ニーチェ | 1980年代 | コロンビア・カリの「カリの市(フェリア)」のアンセムとして知られる。 |
| 2010年代 | Vivir Mi Vida | マーク・アンソニー | 2010年代 | サルサ版のヒット曲として知られる。 |
サルサの流れは、サルサの歴史でも紹介しています。
バチャータ:どんな時代の曲がある?
バチャータはドミニカ共和国で生まれた音楽とダンスで、1990年のフアン・ルイス・ゲラのアルバムで広く知られるようになった、とされます。2000年代には、アヴェンチュラのヒットで世界的に知られました。
| 時代 | 曲名 | アーティスト | 年 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1990年 | Bachata Rosa | フアン・ルイス・ゲラ 4.40 | 1990年(アルバム) | 1990年12月発売。グラミー賞を受賞し、バチャータが世界に知られるきっかけのひとつとされる。 |
| 1990年 | Burbujas de Amor | フアン・ルイス・ゲラ 4.40 | 1990年 | 同アルバムのシングル。 |
| 2000年代 | Obsesión | アヴェンチュラ | 2002年 | 複数の国のチャートで1位になったと伝えられる。アルバム『We Broke the Rules』に収録。 |
| 2010年代 | (ソロ活動) | ロメオ・サントス | 2011年〜 | アヴェンチュラのボーカルが2011年にソロ活動を始めた。米ラテンチャートで1位の曲が複数ある。 |
バチャータの流れは、バチャータの歴史でも紹介しています。
キゾンバ:どんな時代の曲がある?
キゾンバはアンゴラで生まれ、アンゴラのセンバと、カリブ海のズーク(アンティル諸島の音楽)が影響し合ってできたとされます。「キゾンバ」は、アンゴラのキンブンドゥ語で「パーティ」を意味する、と説明されています。
| 時代 | 曲名/作品 | アーティスト | 年 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1980年代 | Zouk-la sé sèl médikaman nou ni | カサヴ | 1984年(アルバム『Yélélé』) | ズークの名を世界に広めたとされる曲。 |
| 1990年代 | Luanda, Minha Banda | エドゥアルド・パイム | 1991〜1992年(出典により異なる。デビューアルバム) | 「キゾンバの父」と呼ばれる音楽家。バンドの作品が、ジャンルの確立に重要だったとされる。 |
| 2000年代 | On dit quoi | カイシャ | 2003年(アルバム『It’s All Love』) | 世界的なアフリカ音楽のヒットになったと紹介される。 |
| 2000年代後半 | (デビューアルバム) | ミカ・メンデス | 2008年 | カイシャのレーベルからデビューした歌手。 |
キゾンバの流れは、キゾンバの歴史でも紹介しています。
アルゼンチンタンゴ:どんな時代の曲がある?
タンゴは、1935〜1952年ごろが「黄金時代」とされます。この時代の「4大楽団」は、フアン・ダリエンソ、アニバル・トロイロ、カルロス・ディ・サルリ、オスバルド・プグリエーセと言われます。
| 時代 | 曲名 | アーティスト | 年 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1900年代 | El Choclo | アンヘル・ビジョルド | 1903年に初演 | ギタリストで作曲家のビジョルドによる曲。 |
| 1910年代 | La Cumparsita | (ウルグアイ・モンテビデオ生まれの曲) | 1916年ごろに器楽曲として登場 | 1924年に詩人パスクアル・コントゥルシが歌詞を付けたとされる。 |
| 1930年代 | Por una Cabeza | カルロス・ガルデル | 1930年代 | ガルデルの作曲とされる。 |
| 1940年代 | La Yumba | オスバルド・プグリエーセ | 1946年に録音 | 黄金時代の4大楽団のひとつの代表曲とされる。 |
| 1970年代 | Libertango | アストル・ピアソラ | 1974年にミラノで録音 | 従来のタンゴから「ヌエボ・タンゴ」への変化を示す曲とされる。 |
タンゴの流れは、タンゴの歴史でも紹介しています。
時代ごとの曲を聴くときのコツは?
- まず、ダンスごとに1曲ずつ。 同じ時代でも、ダンスが違うと、リズムも雰囲気も違います。気になる曲を1曲ずつ聴いて、好みを確かめてみてください
- ダンスの種類選びに使う。 曲の雰囲気が合うダンスから始める、という選び方もあります。ダンス選びは、4つのダンスの選び方にまとめています
- パーティで流れる曲は、会による。 会ごとに、DJの選曲は違います。初めて行く会の雰囲気は、パーティ・レッスン・WSの違いも参考にしてください
よくある質問
時代ごとのヒット曲は、パーティでよくかかりますか?
会やDJによって違います。この記事の曲は「その時代を代表するとされる曲」で、パーティでかかる頻度を示すものではありません。
年や順位は正確ですか?
曲名・アーティスト・年は、出典で確かめられた範囲だけ載せています。出典によって年や表記が違う場合は、年を細かく書かず、「1970年代」のように幅を持たせました。最初の曲や最も売れた曲の断定は避けています。
歌詞や訳は載っていますか?
載せていません。歌詞は引用せず、曲名とアーティスト名だけを紹介しています。曲は、お使いの音楽サービスなどで探してください。
札幌で、曲を聴いて踊れる会はありますか?
この記事は、札幌の会や日程の情報を載せていません。日程の探し方は、下のカレンダーの案内をご覧ください。
開催の日程は、札幌ラテンダンスカレンダー(外部サイト)でも探せます。
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確認した出典
2026年10月に、次のページなどで確かめました。
- Britannica: Willie Colón
- uDiscover Music: Best Fania Songs
- Wikipedia: Frankie Ruiz
- Latino Life: Salsa Hits of the 1980s
- Wikipedia: Bachata Rosa
- MasterClass: Bachata music guide
- Wikipedia: Kizomba
- Wikipedia: Eduardo Paím
- LargeUp: Kassav’s “Zouk la Sé Sél Médikaman Nou Ni”
- Wikipedia: Kaysha
- Classic FM: Piazzolla - Libertango
- Paul Lohman: The Big Four
出典によって年や表記が違う曲は、年を幅で書いています。誤りにお気づきの方は、お問い合わせからお知らせください。